ガラス温室で地面から離した土壌に有機肥料を栄養分として与えて、温度、湿度等をコントロールして丹精込めて栽培されています。1本の木から1個のみ収穫し、1年中安定した収穫が可能です。果肉の色は黄緑色です。
マスクメロンって?
マスクメロンのマスクはMuskの語源はギリシャ語のMoskhos(麝香、じゃこう)からきています。
香りが麝香(じゃこう)の香り(麝香鹿という鹿のオスから分泌される魅惑的な香り)のように素晴らしい、というところから名付けられました。大正時代にイギリスから導入された「アールスフェボリット」という品種がマスクメロンの代表品種で、その後、改良を重ねて多くのアールス系メロンが作られました。それらアールス系メロンを総称してアールスメロン(マスクメロン)といわれています。イギリス生れの品種ですが、今では日本でしか作られていないそうです。
静岡県温室農業協同組合は温室マスクメロン専門の農協です。「クラウンメロン」と「アローマメロン」という2つのブランドから成り立っています。
静岡県の温室メロンは、スリークォータ型といわれるメロン栽培専用のガラス温室で作られています。この温室は、南側の屋根の面積が大きくなっていて、太陽高度が低い、冬の光を最大に取り入れる工夫がなされています。
1 余分な水分や養分を吸わせないことで、メロンの生長を自由自在に調整することができる。
2 病害虫の防除が簡単で、連作障害が発生しにくい。
3 土に含まれる養分の量や土の柔らかさをメロンの好みにピッタリとあわせることができる。
といった利点があります。
メロンの生育は気温によって日数が変わります。
夏は85日と短く、寒い時期で110日ぐらいかかります。温室メロンは一年中作っていますから、1棟の温室で一年に4.2回(苗を植えてから収獲まで)栽培されます。メロン農家は1軒あたり温室を平均して8棟くらい持っていますので、1年に30回以上も栽培していることになります。
交配のためには、枝を3本伸ばしますが、その中から最も形の良い玉を選び出し、残りの2個の果実は摘み取ってしまいます。
温室メロンは、非常に敏感でデリケートな植物です。
ちょっとした管理のミスが、すぐに品質に影響してしまいます。たとえば、水を多く与えすぎてしまったメロンは果実に大きく割れ目ができ、収穫の時には、キズとして残ってしまいます。
季節や天気の具合に応じて、毎日、土の水分と温度の調整を行い、管理がうまくいって初めて、おいしいメロンができるのです。
1玉づつ
6玉1箱